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老人福祉センターの在り方方針

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教育福祉常任委員会にて「老人福祉センターの在り方について」勉強会がありました。

市内には2つ老人福祉センターがあり、どちらも老人福祉法第15条に基づく老人福祉センターであり、地域における健康の増進、教養の向上、レクリエーション活動の場の提供などを目的とした施設です。

老人福祉センターつつじ荘(中峠2607)

昭和49年開館 管理:社会福祉法人アコモード 収容人数:290人 

令和4年度実利用者:173人 利用目的:入浴 多い交通手段:自家用車 年齢層:80代男性31%

西部福祉センター(根戸917-1)

平成4年開館 管理:社会福祉法人社会福祉協議会 収容人数:100名

令和4年度実利用者:136人 利用目的:入浴 多い交通手段:徒歩 年齢層:80代男性31%

 

といった内容になっています。上記の利用者の60歳以上の人口全体の利用率に換算すると、つつじ荘が0.36%、西部福祉センターが0.28%です。

両館の経常コストは、7,988万円となっており、一人当たり利用コストは、2,286円となっています。

市内近隣センターの平均コストは242円なので、大きな差になります。

また、これからの両方の館を施設維持に使う改修費は、2億4千万円ほどだということで、財政が厳しい我孫子市にとっては重い負担になります。

これらを踏まえ、65歳以上の方に利用アンケートを聞くと、88.4%が老人副センターを利用したことがないとなっています。また、eモニターでは、廃止もしくは統合と答えた方が51.1%となっています。

有識者意見でも、統合もしくは廃止が適当となりました。

ただ、つつじ荘や西部福祉センターは、施設利用者以外の利用も多く、つつじ荘では約8割、西部では約6割となっています。地域公共交通の一端を担っています。

 

これらを踏まえて、2館の運営は、高齢者の生活様式の変化などのよって利用者の減少及び固定化が進んでいること。そして施設の老朽化によって維持コストがかかることから、事業の縮小が必要だと考え、令和6年度末を目途に1館に統合することとします。

統合は地理的特性や施設規模などを考えつつじ荘1館となります。

また、送迎バスのルートについては、私も意見しましたが、市内の阪東バスルートが変更されていることから見直しが必要ですね。

これからパブリックコメントや利用者への説明を経て、9月議会に老人福祉センターに関する条例改正の上程となります。また、10月から新しい指定管理者の事業者選定となり、令和7年度から指定管理が始まります。