令和元年(2018年)12月議会 一般質問
◆(甲斐俊光君) 清風会の甲斐俊光でございます。
私、政治家としてやっていく上で、シンクロニシティーというのを非常に大事にしていまして、偶然ではない必然というのを政治信条といたしております。市民の方に偶然会って聞いたお話ですとか、自分のところにメールやツイッターなどでも要望されたことに関しましても、これは私に課された課題なんじゃないか、これを言わなきゃいけないんじゃないかということを大事にして常に取り組んでおります。今回もそういう半径10メートルの政治といいますか、10メートルで起きたようなことをこちら、質問にしておりますので、ぜひともそのように考えていただいて、御回答をよろしくお願いいたします。
まず1番目、働き方改革と市民の生活について質問させていただきます。
市役所職員の副業についてでございますけれども、例えば、神戸市さんにおきましては、阪神・淡路大震災を受けまして、2017年に地域応援制度というものをつくっております。こちらは、公共性が高く、継続的に行われる地域貢献活動に対しまして市職員の副業を多く認めるということでございます。こちらのメリットといたしましては、限られた優秀な人材を地域に多く排出する、そして職員といたしましては、地域問題について積極的にかかわることで問題解決能力が高まるというメリットもございます。例えば、職員の方がサークルを開いたり、またはNPO団体などに所属したりして能力を高めることもできます。
当市でも公共性の高い事柄に関しまして、地域貢献活動ということに対しまして職員の副業、多く貢献活動という名目で広く認めまして、職員の能力向上や地域の貢献、そして働き方改革ということで、職員の趣味や能力を広く認めるような制度をぜひともつくっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。まずは1点目です。
2点目といたしましては、次の質問ですけれども、我孫子のメリットといたしまして、上野東京ラインができまして、都内まで約40分で通勤できるというメリットもございます。しかし、松戸市などに比べますと、まだまだ通勤の時間がかかるということをよく伺っております。
最近は、人材不足などの影響もありまして、主婦の力を企業に生かしたりする、また、職住近接といいますか、住まいと職場を近くするというメリットもありまして、企業のほうも、県なんかでも取り組んでおりますテレワークという取り組みも多く始まっております。
そういう意味では、我孫子も行政施設の空きスペースや空き店舗などもございます。こういうところを生かしまして、シェアオフィスですとか、企業が、例えばサテライトオフィス、本社以外のオフィスをつくるような施設をつくる際に行政といたしましてサポートしてはいかがでしょうか。こちら、地元雇用の創出ですとか、通勤時間の短縮、そして職住近接といいますか、そういうようなメリットもございます。こういう施策を考えてはいかがと思いますが、お答えをお願いいたします。
◎説明員(廣瀬英男君) 私のほうからは、(1)についてお答えします。
地方公務員法では、任命権者の許可を受けずに営利企業等に従事することはできないという制約があります。また、許可についても職務専念義務との関係、職務の公正性の確保や職員の品位の維持といった営利企業等の従事制限の趣旨を逸脱しないように判断することが求められます。しかし、国の働き方改革実行計画では、柔軟な働き方がしやすい環境整備として副業や兼業の普及促進を図るとされており、まだわずかではありますが、神戸市、生駒市等、一部の団体では、公共性が高く、社会問題の解決や市の発展につながる活動であることなどを条件に副業を許可する動きが出ています。
職員が地域社会で活躍することは、職員としての経験を生かした地域貢献につながるとともに、職員自身のキャリア形成に資する効果などもあると考えられます。
今後、職員が地域でのさまざまな活動に参加できる方策として先進市の事例を研究してまいります。
◎説明員(増田浩四郎君) (2)についてお答えいたします。
職住近接というライフスタイルのニーズに応じ、誰もが働きやすい環境を整備していくことは大変重要であると認識しております。しかしながら、公共施設を活用したジョブシェアセンターやサテライトオフィスなどのテレワーク事業につきましては、現時点では提供できるような市内の公共施設がない状況になっております。
現在、市では、起業・創業支援において、我孫子市創業支援事業計画に基づく創業支援補助金制度や商業振興策として、空き店舗活用補助金制度などにより、民間施設を利用した場合に家賃補助等をすることで活動を支援しております。
今後、シェアオフィスやサテライトオフィスをサポートするための支援策としてこのような制度が活用できるのか、課題を整理し調査研究していきます。
◆(甲斐俊光君) ありがとうございました。
公務員の職員の皆様方が地域に出て、これから出てきますけれども、例えばスポーツの子どもの指導ですとか、やっていただくと非常にありがたいなと思いますので、前向きにお願いいたします。
シェアオフィスなんですけれども、私がイメージしているのは、創業などではなくて、大企業に勤めているような、都内に行っているような方が、都内に行くことなく地元で、我孫子で仕事をして、すぐに5分で家に帰るような、保育園にすぐ迎えに行けるような、ぎりぎりまで、4時半まで仕事して行けるような、そういう状況を考えておりますので、創業支援というか、新たな制度になるかもしれませんけれども、ぜひとも知恵を絞ってお願いいたします。ちょっと深くいっても余り難しいと思いますので、要望にとどめておきます。
次、3番目、同じ住所表示についての対策について質問させていただきます。
我孫子市、大体、建物が、家が40年以上たってまいりますと広い土地もひとりじゃ暮らせなくなるような高齢者の方が出てきまして、売りに出したりとか、空き家がふえてまいりますと、それを住宅会社に売ったりするようなことも出てまいります。そういうときに、最近、住宅会社が多くとるのは、広い土地を分割して住宅に売るということですね。
最近は、若い世代が広い庭つきの住宅を欲しないという状況もありますし、また、給料がなかなか上がらない中、広い土地に建った新しい家になかなか給料的に手が出せないということもありまして、こういうニーズは広くふえてまいります。その結果、どうなるかといいますと、同じ住所表示の住宅が大変ふえているという状態でございます。ちなみに、私の住所も3軒、同じ住所表示でございます。
自治会だとか老人会ですとか行きますと、この問題がいつもいつも聞かれるようになります。例えば宅急便が来たら、まず、新しい宅急便の方は間違った家に届けるという、また郵便局の方もたまに間違った郵便を届けるというのを、非常に不便だなということを多々聞いております。
そういう状況に対しまして、他市さんにおきましては、何番地何番何号という表示に枝番号をつけて対応しているところもあるということでございます。
我孫子市におきましては、これからそういう住宅がまだまだふえていくということが考えられます。ぜひとも市民サービスの向上のために、本当にいろいろな不便なこともございますので、この枝番号をつけたりですとか、もしくは別の対策などもこれからの住居に対しまして対策を練っていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。お答えをお願いいたします。
◎説明員(柏木幸昌君) 住所の重複は配達物の誤配につながることもあり、懸案事項と認識しております。新築住宅に新しい住所を付番するとき、他の住所と重複しないようにしてほしいと要望をいただくこともあります。
県内では、千葉市、船橋市、佐倉市などが住居表示の枝番制度を導入していますが、全国的にも導入市は多数あり、この制度を導入することにより、住所の重複も解消され、配達物の誤配も防ぐことができ、時間はかかると思いますが、インターネットやカーナビゲーションでの地図も正確な場所を表示できるようになると考えます。
今後は、制度導入に向けて重複住所の状況を調査し、枝番の振り方や既存建物の重複住所の解消方法などを決定し、準備が整い次第、開始してまいります。
◆(甲斐俊光君) 回答ありがとうございます。
準備ができ次第ということで、取り組んでいただけるということで大変うれしいことだと思います。既存の住宅に関しましては、すぐ対応できない部分もあると思いますので、新築のところは、ぜひとも早急にお願いいたします。他市から入ってくる方々へのサービスの一環でもあると思いますので、そうすると流入人口もふえるんじゃないかなということも期待されますので、ぜひともお願いいたします。
それでは、大綱2点目、スポーツ行政について質問させていただきます。
まずは、手賀沼チームラン・キッズランにつきまして、御存じのとおり、2018年、こちら市内業者によりまして親子ラン、キッズラン、そして、1周1キロメートルのたすきをつないで5時間走り続けるチームランというものがありまして、我が清風会も、3代目清風会といたしまして参加させていただきました。
40位というすばらしい結果で、40チーム中40位ということで、平均年齢55歳、最高年齢82歳という大変高齢化の進んだチームでございましたけれども、何とか私も20周も走らされまして完走することができました。みずから走ってみてわかったことは、若い議員も走ってよかったと、ぜひとも来年も参加したいというような感想も漏らしておりました。参加しないとわからない楽しさもあると思いますので、ぜひとも市長は来年も挑戦していただきたいなと思っておりますけれども、走ることでの個人競技という部分とたすきをつなぐという団体競技がうまく合わさったすばらしい大会だなということを思っております。
ただ、心配すべきはランニング人口の減少ということなんですけれども、ランニング人口、実は2012年がピークでありまして、1,009万人おりましたが、2016年には893万人と、ちょっと年々若干減ってきているわけです。そういった中、このイベントをどうやって盛り上げていくのかというのは課題になってくると思います。
私も走った感想でございますけれども、やはり応援者がいたりすると非常に盛り上がります。また、手賀沼エコマラソンが人気な理由は、走りやすいフラットなコースと観覧者、応援者が非常に多くいて、もう一回走ってみようという気持ちになるということが非常に大事でございます。
ですから、このイベントももっとイベント性をふやしまして、ステージ上ではクイズですとか音楽鳴らしたりしていましたけれども、走るときに大体音楽聞いたりする人も多いんですけれども、BGMとか流れると非常に走りやすい、前に進んでリズムよく走れるので、市内でアマチュアバンドさんとか出ていただいたりして、後ろで演奏していただけたりすると、演奏することで、ファンじゃないですけれども、応援する人も来て一緒にステージを楽しんでくれますし、走る際に非常にリズミカルに走れるなということを感じました。それが1点目の提案でございます。
イの点にいかせていただきますけれども、走ってみて思ったのは、若いチームがまだまだ少ないなと。中高生のチームとか出てほしいなと思いました。
御存じのように、全国大会に我孫子中学校や久寺家中学校の駅伝部、出ましたけれども、そういうチームが、例えば発表の場じゃないですけれども、出ますよですとか、練習の場としてちょっと使っていただいたりすると、お母さん方も見にきたりとか、市民の方もこういうチームが走っているんだと。一緒に走ったりするのも楽しいんですね。早いなと思いながら一緒に走るのも非常に楽しいですね。ですから、そういう我孫子市内の若いチームが出るような工夫も必要かなと思います。また盛り上がるんじゃないかなと思いますので、その点よろしくお願いいたします。
次、ウの点にいかせていただきます。
このチームランにおきましては、市の消防署のチーム、優勝されたりですとか、野球部やサッカー部さんが走ったりとか、本当に市の職員さんも積極的に参加され、非常に盛り上がりました。
でも、市内には、ほかにも大きな団体さんや企業さんもいらっしゃいます。柏市の金融機関さんは、もう3チームも4チームも出して、一緒に盛り上げていただいておりました。こちら1キロメートルというコースを1周でいいということで、非常に心理的なハードルは低いんですね。ですから、初心者でも走りやすいということもございます。ほかの人にバトンを渡すということです。先ほど言ったようなチームのチームワークというのも強めることもでき、非常にいい大会ですので、もっともっと広げていただきたいなと思うんですね。
参加者などをふやすために、仮装して走った方もいらっしゃいましたけれども、少し遅いハロウィーン的な仮想部門なども設けて、そうすると応援するほうも非常に盛り上がるんですね。そういうのも設けてもいいと思いますし、またアットホームな大会ということで、SNSですとか、実況中継じゃないですけれども、そういうのを流したり、写真などをどんどんアップして、こういう大会なんだよということで、もっと多くの参加者が来ていただけるようにしたらいいのかなと思います。
このイベントを、せっかくの大会ですからもっと盛り上げる、我孫子市を代表するようなイベントに育てるような、そういう企画はないのかどうかということを最後に聞きたいと思います。その3点についてお答えをお願いいたします。
◎説明員(木下登志子君) まず、アについてお答えいたします。
最近では、スポーツをする際に、音楽を聞きながらリラックスして行う姿をよく見かけます。特にランニングをするときには、音楽がBGMとして流れていると苦しいときでもリズム感が出やすく、苦しさも半減するのではないかと思います。
昨年、ことしと2組のバンドに演奏をお願いしましたが、さらに多くのバンド演奏などを行い、ランナーだけでなく、観覧者の方々も楽しめる工夫を検討していきたいと思います。
次に、イについてお答えいたします。
チームランの参加資格は中学生以上となっていますが、中高生の参加者は少ない状況でした。中高生の駅伝チームの参加については、駅伝シーズンとも重なり、参加しにくいかもしれませんが、うなきちカップは、競うだけのイベントではないことから、友人と気軽に参加できるイベントとして、市内や近隣の中学校、高校へPRしていきたいと思います。
最後に、ウについてお答えします。
手賀沼チームラン・キッズランうなきちカップは、ファンランの要素が高いイベントとなっています。開催場所も手賀沼親水広場が舞台になっていることから、親しみが持て、アットホームなランニングイベントとなるようさまざまな仕掛けづくりを行い、交流人口の拡大や我孫子の魅力発信のイベントとなるよう育てていきたいと考えております。
◆(甲斐俊光君) お答えありがとうございます。
イベント性を高めるということで、よく茨城なんかでも直売所の周りで走ったりするんですけれども、直売所とよく連携したりですとか、例えば、買い物券の10%オフ券を入れたりですとか、地元の野菜を入れたりだとか、そういうこともあるんですね。せっかく直売所の近くでやったりだとか、水の館があったりするので、もうちょっと連動性も高めて、来年も行きたいなと思わせるような大会にするというもの、何かプラスアルファのお得なことがあって、そういうのも非常にいいのかなと思います。
あともう一つ、イベントとして育てるので言いましたけれども、5時間が少し、我々年とっているのでちょっと大変だったというのもあるんですけれども、3時間ぐらいでもよかったんじゃないかなというのもあるんですね。それもいい理由もまだありまして、3時間ぐらいで終わると、そのまま打ち上げや飲み会にすぐ行けるというんですね。そうすると、皆さん、バスで来られた方が結構多かったらしくて、そうすると、我孫子に着いて、我孫子のそういう食品券じゃないですけれども、そういう割引券があれば、そのまま打ち上げとかできたりする、もしくは、直売所でそのまま打ち上げできたりするというのもあって、市内にお金も落としていただけると、そういうのも、ちょっとお金の流通も、ただ、考えていいのかなと、我孫子を代表する。交流人口をふやすことが目的でもありますし、そういうようないろんなアイデアもあると思うんですけれども、その点についていかがでしょうか。
◎説明員(木下登志子君) イベント性を持たせるということで直売所との連携ということですけれども、今年度は2回目ということで、野菜を商品としてお出ししたり、それから、例えば、ことしは献血も同時開催という形をとりましたけれども、献血をした人には割引券がもらえるということで、走っている人は一生懸命走っていますので、なかなか献血はできないんですけれども、応援に来ている方も献血できるようにということで、そういうような来た方も楽しめるという、そういう仕掛けをしてみました。
そういうことで、よりよい、さらに相乗効果ができるように、実行委員会のほうには、手賀沼課、それから農政課、それから商業観光課のほうも実行委員会のメンバーに入っておりますので、こちらについては、また実行委員会の中で来年に向けて検討していきたいと思います。
それから、もう一つ、5時間のイベントについてということですけれども、当初ですけれども、ファンランということで、ゆっくりのんびり走るチームであっても42.195キロメートルクリアできるような時間設定にするということで5時間という時間設定にいたしました。距離設定ということもできるんですけれども、やはり参加したチームが全員最後までゴールを目指せるような、ということで時間設定ということにしました。今回は、40位のチームも49周走っていますので……
(発言する者あり)
◎説明員(木下登志子君) 失礼しました。49キロメートル走っているということになりまして、フルマラソンは優に走れているという状況でございます。
全国いろいろ類似イベントがございますので、この点も走者の視点での御意見、踏まえまして、来年に向けて検討事項にしていきたいと思います。
◆(甲斐俊光君) ありがとうございます。
さすがに献血は、我々ランナー、献血させてほしいような状態ですから、ちょっと厳しい。いろんなイベント絡めるのは本当にいいかと思います。次回について、ちょっといろいろと検討していただければいいと思いますので、よろしくお願いします。
次、いきます。
2番目、子どもを対象といたしました総合型スポーツクラブについて質問させていただきます。
市内、6つの総合型地域スポーツクラブというのがございます。こちらは、高齢者を中心といたしましたペタンクですとかグランドゴルフなどを公園や学校のあいた施設を利用いたしましてやっております。しかし、子どもたちが行うような卓球ですとか、硬式テニス、バレーボール、バドミントンといったような競技をする場所が、施設がなかなかこの市内にはなくて、中学校でも部活動もなかったりして、本当でしたら、小さいころからそういうことをしていれば得意な分野が見つかったりですとかがあって、うまくなったりとか、将来オリンピック目指したりするような選手が出るかもしれないということにもなるかなと思います。
テレビとか見ても、今私が言ったような競技は、本当に日本が世界的にも強くて、子どもたちの興味が高くなっている競技でもあります。しかし、部活動がなかなかなかったりとか、できなかったりして、挑戦する場所がないということで、市内の親御さんも非常に残念に思っておりますし、また、指導する方も子どもを指導するところがないということで、非常に残念に思っているということでございます。
この総合型スポーツクラブ、子どもたちを対象にした、これがもし普及いたしましたら、市内の部活動をやっている子たちがそちらに流れたりですとかすることで、ちょっと市内に部活動の指導の負担が楽になったりですとか、もしくは、指導者が学校のほうでじゃなくて総合型スポーツクラブのほうで教えることで部活動の負担が減ったりですとか、教員の負担減にもつながるかなと思います。
他市では、松戸市なんかでも積極的に行っている子どもを対象にした総合型スポーツクラブの設置を早急にお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。お答えをお願いいたします。
◎説明員(倉部俊治君) 多世代、多種目、多志向という特徴を持つ総合型地域スポーツクラブの中で、ジュニア世代のスポーツの育成を図っていくことが子どもたちの可能性を広げていく場として最適であると考えております。
NPO法人我孫子市体育協会、市内にある2つの大学と連携を図ることやスポーツ指導者の有資格者の活動の場とすることで、総合型地域スポーツクラブが学校部活動の補完的役割を果たし、学校職員の負担軽減にもつながることが期待されます。また、新たに創設する総合型地域スポーツクラブは、人と人とのつながりを通して地域コミュニティの醸成に寄与するだけでなく、ここから巣立った子どもたちが指導者として戻ってくるような好循環をつくり出せると認識しております。
このように、さまざまな可能性を持つ新たな総合型地域スポーツクラブをできるだけ早く設立してまいりたいと思っております。
◆(甲斐俊光君) 教育長、お答えありがとうございます。
東京オリンピックも2020年にありまして、これがやはりスポーツが子どもたち、盛り上がるピークなのかなと思うんですけれども、早急にということですけれども、例えば、組織的な道順ができているのかですとか、そういう委員会ですとかつくる予定があるのかだとか、もう少し深くお答えをお願いいたします。
◎説明員(倉部俊治君) この子どもをターゲットとした総合型スポーツクラブにつきましては、実は、教育委員会としても非常に意識を持っております。それで、まだ正式な発足というところまでは至りませんけれども、その下準備を既に進めておりまして、大学との協議と、それから指導者の育成等も含めて早急に、まず1つ、この子どもをターゲットとしたスポーツクラブをつくりたいという思いで今進めておりますので、できるだけ早い機会にこれができましたという御報告ができれば幸いだと思っております。
◆(甲斐俊光君) ありがとうございます。早い機会に期待しておりますので、ぜひともお願いいたします。
続いて、大綱3、認知症と介護予防につきまして質問させていただきます。
認知症啓発活動につきまして質問いたします。
認知症の啓発活動は全国で行われております、オレンジ色のたすきをつけて市内を走るRUN伴inあびこというものに参加してまいりました。参加者は、大体グループホームですとか、認知症にかかわるような仕事をされている方ばかりなんですけれども、そういう方といろいろ話したり、一緒に走ったりする中で、認知症の啓発活動をもっともっと進めなきゃいけないということを、必要性を感じました。
厚生労働省の研究班によりますと、認知症の方々も2025年までに730万人と、5人に1人がなるということを予想しております。市内でも認知症高齢者の介護2以上の方というのは、2017年5,762人だったのが3年たちますと1,192人増加するというふうに予想されております。
我孫子市におきまして、認知症の方々を支える方々の市民の養成についてどのように考えているのか、現在の対策を教えてください。よろしくお願いいたします。
次、イの点ですけれども、認知症の方々とちょっと話していると、若年性認知症の方とか中心なんですけれども、もっともっと認知症について知ってほしい、自分の病気についても知ってほしいということを言っている方もいらっしゃいました。
市内にオレンジカフェといいまして、認知症カフェというのをやっているのは存じておりますけれども、認知症患者との交流をもっともっと深めてほしいと思います。グループホームに勤めている方と話しますと、特に50代、60代の働いている方々の認知症の理解というのがなかなか進んでいない、認知症というのは誰でもかかる病気だということを理解を深めてほしいと。
市といたしましては、その理解を深めるような政策を進めてほしいと思いますけれども、どのように考えているのか教えてください。
◎説明員(松谷浩光君) アとイについてお答えいたします。
認知症高齢者を支える市民の養成については、市内の企業や学校等、幅広い世代や地域の方を対象に認知症サポーター養成講座を開催し、地域で認知症の人とその家族を温かく見守り支える認知症サポーターを養成しております。
本講座は、平成19年2月より始まり、平成30年11月末現在までに259回開催し、延べ1万215人のサポーターを養成しており、既に第7期介護保険事業計画における今年度の目標値を大きく上回っております。
ちなみに、近隣市と比べ、サポーターの数は、対人口比で比べますとトップレベルとなっております。
また、認知症の理解を深めるための政策として、認知症サポーター養成講座による認知症の正しい知識の普及啓発に加え、認知症の経過や主な症状、対応例、認知症についての大切な視点や予防など、認知症に関する情報を掲載した認知症ケアパスによる情報提供、認知症の早期発見の目安やセルフチェックができる認知症チェックリストを市のホームページへ掲載しております。さらに、50代、60代の特定健診受診者の方へは認知症に関する気づきや認知症の理解が促進されるよう、医療機関での健診結果を受領する際、認知症気づいてチェックシートを配布しております。
今後もより多くの方に認知症について御理解いただき、認知症についても安心して暮らせるまちを目指して、引き続き認知症の施策に取り組んでまいります。
◆(甲斐俊光君) ありがとうございました。
認知症サポーター養成講座のほうは、非常に効果を発しているというのはよくわかりました。プラスアルファの部分が、次のステップじゃないですけれども、そういうのもまた考えていいのかなと思いますので、その点、考慮お願いいたします。
次の点、いきたいと思います。2点目ですね。
社会モデルによる要介護、認知症予防につきまして、質問させていただきます。
助け合いや社会参加などの社会的要因も介護予防や認知症予防につながるという社会モデルというもの、WHOでこちら注目されております。人々の支え合い等の健康によい地域や社会環境をつくることによりまして、これ一次予防に対しましてゼロ次予防というんですけれども、ゼロ次予防によって要介護は半分に、認知症に関しましては3割減少できるということを言っております。
我孫子市の第7期介護保険事業計画、第8次高齢者保健福祉計画の介護予防日常生活圏域ニーズ調査というのがあるんですけれども、こちらによりますと、ボランティアグループに参加していないという方が55.8%、スポーツクラブなどにも参加していないという方が48.1%、趣味のグループにも参加していないという人が45.6%いるということでございます。その中で、参加していない方の中で参加したいと考えている人は54.1%、実際いらっしゃるということで、実際の参加者と参加していない方のギャップがあるなということがよくわかります。
社会参加が多い方が要介護になる確率が低いというのは日本での研究データもございます。国立長寿医療研究センターの近藤克則教授、元千葉大の教授なんですけれども、こちらがあるまちの協力を得まして、ボランティアでサロンと呼ばれるところを高齢者の徒歩圏内に幾つかつくったところ、高齢者の1割の方がそれに参加したということがありました。5年間続けてそちらを調査したところ、高齢者の方で、その中の、前よりスポーツやボランティアの会に参加することもふえていったということで、そちらに参加した方と参加していない方を比べましたら、要介護認定を受ける確率が半分に減っていたというデータが出たということです。
高齢者に対しまして、運動機能の維持だけではなくて、ボランティアやそういったサークルや自治会活動への参加を促すような、そういう施策もゼロ次予防といたしまして我孫子市でも必要ではないかと思いますが、いかがでしょうか。その点についてお願いいたします。
次、イの点です。独居に関してなんですけれども、同居に関しても筑波大学のチームがある研究結果をこの間新聞報道でございました。
ひとり暮しで人づき合いが少なく、社会的に孤立した高齢者は、そうでない人に比べまして、介護や死亡のリスクが1.7倍高いというデータ結果が出ました。こちらは、滋賀県米原市の65歳以上を対象にした6年間追跡した調査結果でありますけれども、4つの項目を出しています。近所づき合いがない、2番目は同居である、3番目は祭りや老人会などの地域行事に参加していない、4番目は貧困であるということで経済的に困窮しているという項目なんですけれども、この項目に2項目以上当てはまると1.7倍の介護リスクや死亡リスクが高くなるということだそうです。
経済的困窮に関しましては、社会保障で賄うということがあるんですけれども、独居に関しましては、いろいろな家族的な要因ですとか、本人の気持ちもございますので、なかなか対応することが難しいということがあります。ただ、第1番目は、近所づき合いですとか、老人会への参加ですとかというのは促すことはできるんじゃないかというのが私の考えです。
前述の介護予防日常生活圏域ニーズ調査によりますと、我孫子市の高齢者のひとり暮らし世帯というのは、2015年より2017年のほうが31.9%になって1.6ポイントふえております。これからもひとり暮らしの高齢者家庭というのは我孫子でどんどんふえていくことが予想されます。ですから、社会的に孤立した人づき合いのないような独居家庭に対しまして、我孫子市といたしまして何らかの対策を練ることで介護予防や認知症予防につながるのではないかと思いますが、その点についていかがお考えか、お答えをお願いいたします。
◎説明員(松谷浩光君) アについてお答えいたします。
市では、健康寿命延伸プロジェクトにおける検討から、定年後の高齢者が閉じこもりを予防し、健康で生きがいを持って積極的に社会参加し、みずからの介護予防を推進する情報を提供するため、遊ぶ・学ぶ・働くをキーワードに、地域の資源を紹介するオトナのための地域参加ガイドブックを作成し、配布いたしました。また、高齢者がボランティア活動を通して、積極的に社会参加や地域貢献するとともに、みずからの介護予防を推進する介護保険ボランティアポイント制度の実施や働くことを通して高齢者の生きがいづくり、健康の保持など、高齢者の豊かな地域づくりとなるような視点を含め、社会の担い手となって活躍する機会を提供するシルバー人材センターの運営を支援しております。
なお、平成28年度より開始した生活支援体制整備事業では、高齢者の生活支援について地域ごとに地域住民が中心となる支え合いの仕組みづくりの構築を目指すとともに、元気な高齢者にはその担い手となっていただくことで介護予防につながる事業を進めています。
イについてお答えします。
現在、市では、独居高齢者を支える施策として、ひとり暮らしの後期高齢者を対象に、保健師、看護師が戸別訪問を実施し、健康や生活面の確認と必要な情報提供を行う独居高齢者訪問事業、地域における交流活動を推進するきらめきデイサービス事業やシニアクラブへの支援、在宅生活の支援と安否確認を目的とするお元気コールや配食サービスなどの在宅生活支援事業、高齢者なんでも相談室による生活に不安のある高齢者の把握と支援、地域における心配な高齢者に関する民生委員との情報共有や連絡調整を図る地域ケア会議の開催など、さまざまな施策を行っております。また、適切な支援を受けることで孤立化することを防止し、安心して生活できる環境を確保するため、電力会社、ガス会社、郵便局、新聞販売店などの民間事業者の協力機関を充実し、多方面との連携体制を推進する取り組みも進めているところです。
なお、地域に暮らす独居高齢者を支援していくためには、地域住民による見守り体制づくりが重要であると考えております。
既に市内各地域では、地域の見守り組織による活動が活発に行われており、我孫子南地区フレンドネット委員会や青山台見守りあいネット、新木野高齢者見守りネットワークや湖北台八丁目の見守りの会においては、高齢者孤立化防止活動ちばSSKプロジェクトにおける高齢者地域支え合い活動団体として千葉県知事から表彰も受けております。
小さなSOSをキャッチし、市や高齢者なんでも相談室などの相談窓口につなぐなど、高齢者が安心して生活できる環境づくりを行っております。
◆(甲斐俊光君) ありがとうございます。
アの点につきましては、個人個人適切なメニューを支えてこういう社会活動はどうだというのを提案するのが大事なんじゃないのかなと思います。最近だと、ネット広告だと、自分が見たものに対しまして適切なネット広告ばんばん出るようなことがあると思うんですけれども、この方はスポーツだったり、またテニス始めたらどうですかだとか、そういうのも個別的な社会参加を促してもどうかなと思います。こちら提案で。
イのほうなんですけれども、こちらも独居の方に、これ私の提案としては社会参加なんですね。ですから、見守りはよくわかるんです。独居どうですか、どうですかということじゃなくて、外出ましょうよと、自治会の活動だとか、ちょっと参加してみましょうよというような促し方をもう少し考えてほしいなと。見守っている活動は非常に私もよくわかり、青山台見守り活動なんか非常に身近で見ているのでわかるんですけれども、出ていただくような活動をしていただきたいなと思います。ちょっと時間もないので、こちらは要望にしておきますので、社会参加を促していただきたいなと思います。よろしくお願いします。
大綱4について質問させていただきます。
我孫子駅のエレベーター工事につきまして質問いたします。
こちら2009年の我孫子駅自由通路の改修工事があったかと思うんですけれども、こちらの工事、思い出してみますと、自由通路8メートルつくったり、駅ナカカフェをつくったり、もちろんホーム、駅のエレベーターというのもあったんだと思うんですけれども、こちらの工事の内容といたしましては、私、記憶するところによりますと、総額23.5億円でありまして、国の補助が9.4億円、そして起債が10.6億円、一般財源で3.5億円を出すという、そういう事業だったなと思っております。
当時の経緯を思い出してみますと、2回のパブリックコメントを経まして、結局JR東日本の経営の悪化ですとか、まちづくり交付金が不透明だったですとか、市の財政も厳しくなってきたということで中止というか延期に追い込まれたなというふうに聞いております。
今回は、2018年6月に、JR東日本との間で我孫子駅のホームエレベーターの基本設計の計画を結んだと思いますけれども、若干、エレベーターだけですと規模も小さくなって残念だなと思います。しかも今の状況でいいますと、東京オリンピック・パラリンピックの建設関連のいろんな影響で人件費ですとか建材費も高くなって随分工事費もかかるんじゃないかなということを思っております。
もし、当時、2009年の計画がそのまま行っていれば、2013年には完成予定でしたので、今から随分前には外観もおしゃれになって、自由通路も8メートル広くなって、駅へのエレベーターもできるような、随分すばらしい我孫子駅に生まれ変わっていたのかなと思って、返す返すも残念だなと思っております。
今回は、ぜひとも延期になった工事を実現しなければならないなと思っております。そういう反省も込めまして、前回のエレベーターができなかった、中止になった経緯をまずはもう一度振り返っていただければと思います。経緯を教えてください。
2番目なんですけれども、工事の見通しということなんですけれども、2009年と違いまして、私の身の回りも随分変化が起きました。当時は独身でしたけれども、今は長男を筆頭に、双子の娘を持つ子育て世代になりまして、エレベーターの大事さというのを身をもって感じております。皆さん、双子のベビーカー、引いたことないと思いますけれども、あれエレベーターないと絶対無理ですよ。あれもう不可能ですから。私、双子の母親なんか、友達が多分一番多いと思うんですけれども、皆さんおっしゃいます。我孫子駅、使えないと。我孫子駅で外出できないと言われちゃうんですね。どうするかといったら天王台駅まで来て電車乗ったりとか、わざわざそういうことをされたりとか、2人がかりだとか、おじいちゃん、おばあちゃんの自分のつえで我孫子駅から電車乗ったりだとかするそうなんですね。
私の知り合いの高齢者の方ももちろん年をとって、エレベーターないと電車使えないと、本当に不満ばかりですね。私のほうにも来てまいります。ですから、今回は、ぜひともこれ実現しないと、本当、我孫子の……まずいと思うので、よろしくお願いします。
◎市長(星野順一郎君) お子さん3人いて、大変な気持ちがよく伝わりましたが、私自身も非常に、特に、ことしになって多くのお年寄りの皆さんがシルバーカーを押しながら、我孫子駅のホームへのエレベーター、そしてまた若いお母さん方がベビーカーを押しながら、我孫子駅のホームのエレベーターについて随分と我孫子駅周辺で声をかけられるようになり、我孫子の駅を利用する多くの方々の声を直接伺うくらいひしひしと今の甲斐議員の気持ちは十分と伝わってくるところでございます。
そういう状況の中で、まず1点目について、(1)についてお答えをさせていただきます。
平成21年度に整備を計画していた我孫子駅自由通路と駅構内のエレベーター設置につきましては、JR東日本の減収、当時見込んでいた国庫補助制度の先行きが不透明になったこと、そして、小中学校の耐震化工事を優先したことなどが理由として上げられますが、当時の市議会において理解が得られなかったことも大きな理由の一つとなっています。議員の質問にもありましたように、当時の整備計画を進めていれば、現在は、我孫子駅周辺だけでなく、市全体が活性化していたのではないかと考えるところでございます。
我孫子駅につきましては、平成14年度に市議会で否決された南北自由通路整備計画、平成21年度の駅舎と一体となった自由通路計画、3回目となる今回の駅構内エレベーターの単独設置と計画の回数を重ねるごとに縮小した計画となっています。今回のエレベーター整備を逃せば、今後、我孫子駅にエレベーターが整備されることがなくなるという可能性もあるものと私は考えています。
私が市長就任以来、我孫子駅に関し、最も要望があるのが駅構内エレベーター設置です。市民の皆さんの期待に応えるためにもぜひとも完成させる決意でございます。